人生の勝算
軽やかな語り口と甘いマスクで視聴者を不快にさせない彼は、とてもテレビ向きな存在と思われがちだが、読了後、どうもそうでもないらしいという印象。これは本書の中で触れられているハングリーな面とのギャップが・・・ということではなく、テレビのコメンテーターが、ある程度頭角を現した延長上の立ち位置と思いきや、彼はきっとまだ成功を渇望しており、コメンテーターなどおそらくその糧ぐらいにしか考えてないのではなかろうか。執筆もしかり、本気で自らのプラットフォーム「SHOWROOM」を世界中に広げようとしている気概は大変伝わる内容であった。私も実際にiphoneにアプリをインストールしてみた。つまみ食い程度の印象として、ちょっと自分の感受性には合わないような気もするが、この青年の大きな野望を探るには、ちゃんとコンテンツ供給側にも立ってみなければ解らないかもしれない、と思って「じゃ、ウクレレでもちょっとやってみるか」という気にさせられた瞬間、彼の手の平でころがされていることになるに違いない。
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