長い長いお医者さんの話

メロディアスライブラリー課題図書。小川氏は名訳といい、裏表紙には多くの人たちに愛されてきた現代の古典とあるが、どうも馴染めない。外国語の翻訳というのはなかなか難しいのか、洋画の字幕、吹き替え、洋楽の和訳などとは勝手が違い、本当に原作者の描いた風景を日本語で再現出来たのかどうかは、日本語訳の読者の感想を翻訳して原作者に伝えて確認してみなければ、という二重にも三重にもフィルターを透すこととなるのだろうか。原作者が無駄な単語を削ぎ落としたであろう作品の単語一つ一つを日本語に置き換え、そこからさらに削るというのは翻訳者の越権行為となるのだろうか。とにかく文章が「長い長い」印象なのだ。自分は言葉を省いても風景が浮かびあがるような文章に日本語文学の美しさ、面白さを感じている。
性根の悪い人物は出て来ず、目線を変ることでwin-winの形をつくることは、確かに気持ちの良い読後感はある。自然との共生や転禍為福の発想などは現代へのメッセージと受けとるのも良いかもしれない。

らいふすてーじ

【在宅介護支援】 【権利擁護支援】 【共生社会支援】 【芸術活動支援】

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