夏への扉
この小説を知ったのは、おそらく小学生の頃で、何で知ったかというと、ある漫画の単行本の中で作者が紹介していた、というかなり変化球な出会いをよくよく覚えており、いまさらその記憶から引っ張り出してきたきっかけは、「メロディアスライブラリー」というラジオ番組をまた聴き始めたからである。これは毎週取り上げた1冊の本についてパーソナリティが解説すると言う構成内容の番組で、一時期、事前に番組内で紹介された本を放送日までに入手して読了する、ということを自らに課し、読書の幅を広げ、自分以外の所感にも触れるという有意義な「読書会」を律儀に行なっていた。それをまた始めようと思い立ち、紹介された本がこちらである。まずその本を入手する為にアマゾンで検索、するとその検索結果から勧められる商品の中に、あの漫画が挙がっているではないか。「飛ぶ教室」である。しかも驚くべきことに今年になって完全版が刊行されている!・・・読んでみたいがちょっとお高い。いつか機会があれば、と。
かなり脱線したが、この作品自体は1956年に近未来の1970年と、さらに未来の2000年を舞台に書かれたSF小説で、色褪せた内容も多いが、タイムトラベル理論やコールドスリープなど説得力や空想力に長けた描写もあり、それがさらに20年後の未来でも読まれているということには、おそらくハインラインもビックリしているのではないだろうか。
「飛ぶ教室」の記憶も、30年の眠りから覚めたのかもしれない。
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